一日目、まずはアーカスの施設を見学。
その後、部屋に集まった皆さんへ、新川さんからの提案で自己紹介ならぬ、「他己紹介」が始められました。
二人一組なって相手のことを聞き出し、周りの人達にその人を紹介するというものです。
この他己紹介、新川さん曰く「モノを聞く力、反射的にまとめる力のトレーニング」だそうです。
他己紹介も終わると皆さん少し打ち解けてきた様子、
リラックスしてきたところで今回の講座のテーマを相談中・・・
色々な意見が出るなか、テーマ「美術史」という意見のもと、
「歴史を捉えなおすのに主観は大切ですね」の言葉から「戦後美術史 美術十大項目」に決定!
世界も視野に入れ、それぞれがこれは重大!!と思う項目を1つ1つ、挙げていきました。
自分の意見を伝えること、人々の意見を聞いて理解し、吸収すること。意見交換が続きます。

合宿も終わりに近づいて来る頃、ホワイトボードの両面には戦後から現代までの美術の流れがびっしりと!
その時代をよく見て、批評していく大切さを学ぶなか、今回の「美術史十大項目」が決定しました。
・抽象表現主義 アンフォルメル
・ポップアート ウォーホル ミニマル コンセプチャル
・態度がかたちになるとき ハラルド・ゼーマン(1969年)
・テクノロジーとアート
・ヨーゼフ・ボイス
・大地の魔術師展(1989年) ポストコロニアル 多文化主義 国際展
・フルクサス
・水戸芸術館開館(1990年)
・アートNPO
・アートバブル
以上が皆さん、たくさんの項目を取り上げたなかで抜粋し、決定していったものです。
アートが人間性の回復、一般市民がアートをきっかけに社会参加するという可能性をもつ現在、
過去を辿ってきた時間からこれからに対する意見として、
「日本のアートの立ち位置は世界的にも弱い、中国の動きに多少なりとも影響を受けるだろうし、
そういった意味でも北京オリンピック後のこれからの中国をみていくことは面白いね」という意見、
「中国vs欧米になっていくだろう」という意見も。
最終的に「どのような時代でも、私は私と巻き込まれないよう自分を打ち出していくことが大切」という
結果で講座は終了となりました。
今回の合宿は、おいしい食事あり、楽しいイベントとして
Voin Pahoin、取手アートプロジェクト2007の 参加ありと充実した二泊三日でした。
幸運な出会いを通して、それぞれが吸収したもので今度は何をしていくのかな?
皆さんのその後が楽しみです
■参加者さんからのレポート
片桐 美智子
合宿は楽しかったですね。二泊三日で、第二次世界大戦後の美術界の十大ニュースを、
みんなでワイワイガヤガヤやりあって、決めたんですけど、その十大ニュースは、
すっかり忘れましたが、とにかく楽しかった、というのは、よく覚えてます。
楽しかった理由はいろいろあります。集まったメンツのキャラがみんな濃くて、
それが寝食をともにするんだから、いよいよ濃い時間が過ごせたこと。
スタッフがテキパキしていて、とくに「食」に関して、あれこれ考えてくれて、たいして動きもしないのに、
ブロイラーみたいに次から次へと美味しいものを食べさせてくれて、ちょっと「美容」的にどうよ、って思う
くらいでした。太りましたねえ。なにより、「合宿」って、学校の外へ泊まりにいくことが多いのに、
元小学校の中に泊まれた、っていうのが新鮮でした。泊まる部屋も、男子と女子で別れていて大部屋。
気分は修学旅行です。そして、夜の学校! 胸の踊るような怖さです。幽霊とか出たら、完璧だったですね。
また合宿あるなら、ぜひ参加したいですね。アーカスの合宿は、マジでお勧めですよ。
永宮 勤士
もりや学びの里という施設を上手に使ったイベントだったと思う。
当日会場に行くまで具体的な内容を知ることもなく、
ただ「合宿」という言葉の響きとその可能性に引かれて参加したような気がする。
「これに参加すれば何か得るものがあるんじゃないか?」こんな漠然とした理由で参加を決定した。
参加者は年齢層も、肩書きも、アートに関する知識もばらばらで、それが面白いハーモニーを生み出した。
畳の間に輪になって討議するというスタイルも講師と受講生のヒエラルキーを取り払っていった。
人数もちょうどよく、参加者が打ち解けるのに時間はそれほど時間がかからなかった。
期間中はおいしいものをひたすら食べていたような気もするが、
討議の時間になると戦後美術史をまじめにみっちりやった。
もちろん夜も夜で盛り上がった。最終日に取手アートプロジェクト2007を行く頃には参加者のアートに対する
見方が少し変化していたのではないかと思う。そのくらい強烈な印象を残した2泊3日だった。
あの日、あの組み合わせでのみ実現可能な最良なイベントとだったと言っておこう。