■はじめに
昨今、美術家と一般の人たちが共同で作り上げていくアート・プロジェ クトが増えつつあります。
その一方で、アートのシンポジウムとかトー ク、レクチャーとやらは、相変わらず、一方通行的です。
「話す人」と 「聞く人」が、はっきりと分かれています。
こんな関係って、じつに古 くさい。
そこで、合宿です。
講師と受講者の垣根を取っ払って、お互い、膝をつ き合わせて語り合いたい。
大笑いしたり、ムキになったりしたい。
濃密 で素敵な時間を築きたいと思います。
■内容
参加者は寝食を共にし、じっくりと時間をかけ1つのテーマに沿って、
アートを「アート」のみによって語るのではなく現代社会や時代背景とともに考え、
歴史や理論、美術史、社会思想を手がかりに、デスカッションを行っていきます。
しっかりと見ること、そして考えることを通して、参加者が自分の立ち場で語り合い、
意見を交わし、新しいものの見方や多くの発見できることを目的としています。
毎回、あっと驚くようなゲスト講師をお迎えする予定です。
アートに興味ある方ならどなたでもご参加いただけます。
■講座について
この講座を受けたところで、はっきりいって、アートに関する知識は増えません。
文章を書くスキルも身につきません。
しかし当講座は、実践的なトレーニングを目論みます。
知識やスキル以上に、もっと大切なことを学びます。
アートについて書くために欠かせない眼差しとは何か、
合宿を通して、講師、受講者ともに意見を交わしたいと考えています。
【講師】
新川 貴詩
(しんかわ たかし)
美術ジャーナリスト
1967年生まれ。早稲田大学第一文学部卒、同大学院情報通信専攻修了。
雑誌「i-Dジャパン」編集部などに勤務した後、執筆活動を開始。
著書に『残像にインストール 舞台美術という表現』(光琳社)、編著書に『明和電機会社案内』(アスペクト)、
『小沢剛世界の歩き方』(イッシプレス)などがある。著述業に加え、展覧会企画やワークショップ講師、学校教員なども務める。